リアス式海岸漁村復興計画 | Fishing village reconstruction plan in ria coast

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CONCEPT
三陸の小さな漁村の復興計画である。リアス式海岸に点在する多くの小規模な漁村は、東北地域の漁業エリアの人口の50%以上を占める。集落は小規模で、20世帯以下の規模が多い。漁業従事者がほとんどで、利便性から、海際の低地に住む人々も多く、今回の震災では、多くの被害が生じた。また漁村のほとんどが高齢化で後継ぎの問題を抱え、過疎化の道をたどっている。経済的な問題もあり、このままでは再建が難しい地域であるといえる。
一方今回の震災で、低地平野部の都市は、ライフラインが切断されると無機能となる姿を露呈し、都市が持つ規模の大きさが必ずしも豊かさを伴わないことも明確になったのではなかろうか。エネルギーや食糧を自給していける小さな自立した漁村のコミュニティーのこれからのあり方を探りたい。リアス式海岸という自然が生み出した特異な地形を読み込み、エネルギーを生み出していく計画である。森を切り崩し、高台に家をつくることではなく、地盤が軟弱となった処置が必要な斜面地に地盤補強を兼ねた集合した住宅の計画を提案する。状況によっては幾つかの漁港を統合することを想定して分散的に配置することも可能な計画である。
また集落内には、国内外からの旅行者が長期滞在できる宿泊スペースや都市との2居住拠点として数人でシェアーできる賃貸住居部なども持ち、高齢化して人口が減る漁村に新たな活気が生まれればと願う。



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